昭和61年、入社3年目だった私は社長に直談判して、当時の最新技術である測量機器「光波」を導入してもらいました。それまで25mのテープで手間をかけて距離を測定していたのが、光波という道具ひとつであっという間に正確な測量ができることに、感動と面白さを覚えました。この体験は、私のキャリアの原点となっています。
現在、株式会社石井土木は、単なる施工主体の土木会社から、DXソリューションを核にしたハイテク企業への変革を進めています。根底にある想いは、「技術は社員を幸せにする」というものです。この思想のもと、ICTを活用した施工や業務のDX化を推進したことで、書類関係の業務時間を削減し、土木の本来の仕事である「いいものを、より効率的に、安全につくること」に専念できるようになりました。結果として社員の平均残業時間は月12.8時間にまで短縮されました。
建設現場の人手不足は、日本中で大きな課題になっていますが、私たちの取り組みがその解決の手助けになると信じています。私たちが目指すのは、土木の仕事のおもしろさを深く理解し、最新技術を駆使して、適切な施工ができる技術者を増やすこと。そして、お客様や地域の皆様に、心から喜ばれるものづくりを提供し続けていきます。